人材会社も再編の時代へ
最近、人材会社の方々とお話をしていて感じるのが、人材業界も少しずつ再編というか、淘汰が進んできているのではないかということです。
特に人材紹介会社については、その流れを感じることが増えてきました。
例えば、最近よく聞くのがビズリーチの利用条件についてです。
以前と比べると条件が変わり、小規模な人材紹介会社にとっては、求められる実績や利用条件が厳しくなってきているという話を聞きます。
人材紹介会社にとって、候補者をどのように集めるかは非常に重要です。
これまではビズリーチなどのデータベースを活用して求職者と接点を持つことが、一つの大きな集客方法になっていました。
ただ、こうしたサービスの利用ハードルが上がってくると、小規模な紹介会社ほど、これまでと同じ方法で求職者を集め続けることが難しくなってきます。
同じようなことはIndeedにも感じます。
人材紹介会社では、自社で保有している求人をIndeedに掲載し、そこから応募者を集めるケースも多くあります。
ただ、Indeedについても無料掲載のルールが以前より厳しくなっていたり、多くの求人を掲載する人材紹介会社にとっては、以前ほど使いやすいサービスではなくなってきている印象があります。
これはIndeedが悪いという話ではなく、サービスとして一般企業の直接採用によりフォーカスしているということなのかなと思っています。
企業が自社の求人を掲載し、自社で採用する。
そうした本来の採用活動にサービスの軸足が移っていけば、相対的に人材紹介会社にとっては集客しづらくなります。
ビズリーチもIndeedも、人材紹介会社の集客に非常に大きな影響を与えてきたサービスです。
だからこそ、このあたりの環境が変わることは、人材紹介会社の経営にもかなり大きな影響があるのだと思います。
ここ5年くらいを振り返ると、人材業に参入する会社や、独立して人材系の会社を立ち上げる方はかなり増えたように感じます。
ただ、人材紹介会社が増えれば、当然競争も激しくなります。
さらに今回のように候補者集客のハードルまで上がってくると、今までと同じやり方では収益化することが難しくなってきます。
その結果として、今後は人材会社同士が一緒になったり、M&Aなどによって統合されていくケースも増えてくるのではないかと思っています。
そして、もう一つ最近よく感じる変化があります。
それが、人材紹介からRPOや採用代行へとサービスを広げる会社が増えていることです。
実際、私の周りでもそういった話を聞くことが増えています。
人材紹介は基本的に、採用が決まったときに売上が発生する成功報酬型のビジネスです。
一方でRPOや採用代行であれば、企業の採用チームの中に入り、
・スカウトを送る
・応募者対応をする
・面接日程を調整する
・求人媒体を運用する
・採用活動そのものを改善する
といった業務を請け負うことができます。
人材紹介会社がこれまで培ってきた「採用」や「人材」に関する知識を考えると、RPOとの相性は良いと思います。
人を紹介して採用してもらうだけではなく、企業の採用活動そのものを支援する。
人材会社の役割が、少しずつこちらへ広がっていくと私は思います。
人材紹介、RPO、採用代行、採用コンサルティング。
これまで別々に見えていたサービスの境界線が、今後は少しずつ曖昧になっていくような気もします。
人材マーケット自体が大きく変わるというよりも、人材会社が企業に対してどのような価値を提供するのか、その提供方法が変わり始めているのかなと。
最近、人材業界の方々と話をしていて、そんなことを感じる今日この頃です。