AIの進化と、人材業界界隈の未来について考えてみた
新年に入り、少しずつ仕事を始めていますが、
正直なところ、がっつり休んだ反動か、全然エンジンがかかりません(笑)。
明日から本格始動ですが、大丈夫でしょうか……。
とはいえ、毎年「初日の夕方には感覚が戻る」ので、たぶん今年も大丈夫だろうと思っています。
そんな中、頭の体操も兼ねて、今日は少し抽象度の高いテーマについて考えてみました。
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■ AIの進化と、人材業界のこれから
AIがこれだけ進化していく中で、
人材ビジネスや求人の世界は、今後どうなっていくのか。
まだ完全に整理し切れているわけではありませんが、
現時点で私が考えている結論としては、
・企業の「採用力」は、これまで以上に求められていく
という点に集約されます。
■ 人口減少という避けられない前提
まず大前提として、日本の人口は今後も減り続けます。
特に若手人口の減少は、すでに現場レベルでも強く実感されている方が多いと思います。
加えて、日本はやはり「日本語」という壁があり、
日本語や日本の文化を理解している人材、
言い方はあまり良くありませんが、出来れば日本人を採用したいという傾向は、
今後も大きくは変わらないと考えています。
そうなると、
・日本の人口が減る
・若手の母集団が減る
この2点が重なり、人材市場は企業側にとって、
より厳しい環境になっていくのはほぼ確実です。
これは、業界にいる・いないに関わらず、
多くの方がイメージできる未来ではないでしょうか。
■ AIによって「直接つながる」世界が進む
一方で、AIの進化によって、
企業と個人が、より直接的につながるケースは、今後さらに増えていくと考えています。
現時点ではまだ、
・求人広告
・人材紹介
といった人材会社を通さないと、
「今、どの会社が、どんな人を募集しているのか」が分かりにくい部分があります。
ただ、この構造自体が、少しずつ変わっていくのではないかと思っています。
例えば、ChatGPTのようなAIに対して、
・自分がやりたい仕事
・これまでの経験
・希望する条件や働き方
こういった情報を入れることで、
それに合った求人情報が、一気に整理されて提示される。
そうなれば、
これまで人材紹介会社が持っていたような
「案件情報のブラックボックス性」は、徐々にオープンになっていくはずです。
企業側から見ても、
・決して安くはない採用コスト
・年収の30〜35%という成功報酬 など
これに対して、
「そこまでの費用をかけなくてもいいのでは?」
という考え方は、今後さらに強まっていくと思います。
その意味では、
人材紹介というビジネスモデルの一部は、
今後シュリンクしていく可能性は十分にあると感じています。
■ それでも残る「人材紹介の生命線」
一方で、人材紹介会社の“生命線”とも言える部分も、確実に存在します。
それは、
・求職者を深く理解する
・企業側の意図や背景を噛み砕いて伝える
・最終的に入社承諾まで導く
という「決め切る力」です。
案件のマッチング自体は、AIで十分にできるようになっていく。
ただ、
・求職者の不安を解消する
・迷っている気持ちを整理する
・人生の大きな意思決定に伴走する
こうした、人と人が真正面から向き合う場面は、
現時点ではまだAIだけでは難しい領域だと思っています。
もちろん、
・入社承諾までを代行する専門会社が出てきたり
・AIと人が組み合わさり、よりシンプルにシステム化されたり
そういった進化は、今後十分に起こり得ると思います。
それでも、
・人生の節目を誰かと一緒に考えたい
・最終的には人の言葉で納得したい
こうした人間的な心理は、簡単にはなくならない。
この部分こそが、人材紹介会社にとって、
今後ますます重要になる“本当の生命線”なのだと思います。
■ 採用は「簡単」にはならない
こうした流れを聞くと、
「じゃあ、採用はどんどん簡単になるのでは?」
と思われるかもしれませんが、
私はむしろ逆だと考えています。
・人材市場そのものはシュリンクしていく
・採用に関わる人の数も減っていく
その中で、
各企業ごとの「採用力」は、これまで以上に重要になってくる。
人材会社も、当然AIを積極的に使い始めます。
そうなると、これまでと同じやり方のままでは、
人材ビジネス自体が成り立ちにくくなっていく。
■ 採用代行・採用コンサルはどうなるのか
こうした背景を踏まえると、
・企業側に入り込む採用代行
・採用コンサルティング
この立ち位置の会社は、今後も一定数、増えていくのではないかと思っています。
すでに今もその傾向はありますが、
人材紹介や求人広告を経験してきた人たちが、
「企業の採用力そのものを強化する側」に回るケースは、
今後さらに増えていくはずです。
企業側も、
・採用は自分たちで考えないといけない
・しかも、年々難しくなっていく
そうなれば、人事や採用担当者自身も、
より深く、より専門的に採用を理解する必要が出てきます。
■ 私自身の立ち位置について
そう考えると、
今私がやっている「採用コンサル」「採用代行」という仕事は、
人材ビジネスの中でも、まだ発展途上の分野なのかなと思っています。
正直、独立した当初は、
・何から手をつければいいのか
・どういう順番で提案すればいいのか
かなり手探りでした。
企業ごとに状況が違うため、その場その場で考え、
試行錯誤しながら進めていたのが最初の頃です。
ただ、気づけばこの仕事も7年ほど続けてきて、
「まず最初に見るべきポイント」
「最初に手を入れるべき部分」
こういったものは、かなり明確になってきたと感じています。
■ 人材業界全体を見て思うこと
一方で、人材業界全体を見ると、
・提案力
・課題発見力
・コンサル的な視点
いわゆる「レベルの高い人」は、
昔に比べて減ってきているようにも感じます。
これは私自身、人材業界に約20年いる中で、
率直に「昔のほうがレベルが高かった」と思う部分です。
実際、企業の方からも同じような声を聞くことがあります。
理由としては、
・商品力が上がった
・システム化、AI化が進んだ
結果として、
「売りやすくなった」ことが大きいと思っています。
商品や仕組みが整うほど、
個人の提案力や思考力、コンサル力は下がりやすくなる。
これは人材業界に限らず、どの業界でも起きていることだと思います。
■ 最後に
かなり長くなりましたが、
これはあくまで、
・私自身のビジネス視点に寄った
・大きな流れとしてのイメージ
です。
細かく見れば、
・人材業界の中でも伸びるジャンル、シュリンクするジャンル
・人材紹介(求人広告)の中でも残る分野、厳しくなる分野
いろいろ分かれていくと思います。
多少、自分のビジネスを肯定する視点も入っていますが、
「こういう見方もあるよね」という一つの考えとして、
何かの参考になれば嬉しいです。