法人化について考えた事③

⓶から続きます。 2021年1月4日。 定款など諸々出来た書類を印刷して、法務局に向かいます。 ※全くの余談ですが、独立して最も必要な設備は最新のPCと印刷機だと思います。 これはいろんな人から言われました。これで仕事の効率は大きく変わります。 印刷機は会社だとあって当然、使い放題で当然ですが、それも自分で用意する必要があります。 多少高くても、枚数印刷してもインク代が安く済む印刷機を購入する事で、その後のストレスが無くなります。 さて、話を戻します。 1月4日は全く予定を入れてなかったので、朝一に法務局へ。 法務局では、会社設立の為に15万程度の現金が必要です。 公証役場での定款認証代が確か5万円だったと思いますので、約20万ちょいのお金で会社は出来ます。 そのお金と諸々の申請書類を提出します。 「不備が無ければ、一週間程度で会社登記が完了になります」と言われ、 数日後に国税庁の法人番号サイトで検索をすると、会社が出来ていました! https://www.houjin-bangou.nta.go.jp/kensaku-kekka.html さて、会社が出来たのもつかの間、ここからが結構大変です。 設立後には、税務署や年金事務所へ各種届出をおこなう必要があります。 また法人口座の設立や取引企業との契約書の巻きなおしも必要です。 細かい所だと、携帯代やオフィス代なども法人名義に変更が必要です。 面倒くさい・・・。 と思っても、外から見ると当たり前のことで一人でやっていくしかありません。。。 まず諸々のこれらの申請には、「登記簿謄本」と会社の「印鑑証明書」を用意しなくてはいけません。 ここでようやく、よく聞く「登記簿謄本」さんのお出ましですね。 登記簿謄本とは、会社登記した内容をまとめた書類で、大体の申請で原本かコピーの提出が必要です。 個人の所でいう、住民票とかに近い書類ですかね。たぶん。 ここからの流れです。 ⓵  法務局に行って、「登記簿謄本」と「印鑑証明書」を取得します。とりあえず4枚ずつ印刷してもらいました。 ⓶  まずは法人口座を作らないといけないので、法人口座の申請です。 ここで詰まります。個人事業主時代は三井住友銀行で口座を持っていました。 個人事業主の口座は個人の口座と一緒で、1時間もあれば作れます。 ※ちなみに大手の銀行で三井住友銀行だけが、屋号付きの口座を作れるという事を調べて、三井住友にしました。 法人では簡単にいきません。 世の中詐欺に使われる口座などもありますし、法人口座は簡単に作れず、審査が必要なのです。 三井住友のようなメガバンクでは、簡単に対応してもらえず、まずは審査部に書類を送ります。 これで2、3週間かかります。 それでは既存の取引に間に合わないので、急遽ネット銀行も活用することにしました。 個人の投資でも使用してるSBIネット銀行の法人口座を設立。 こちらはなんと1日で口座が出来ます。リアル銀行との違いに唖然・・。 ネット銀行だけという事も多いのでしょうが、私は三井住友銀行の口座も欲しかったので、こだわりました。 やっぱり取引銀行の名前って多少重要だと思いますので。 ちなみに個人の携帯はDOCOMOです。見栄えってありますよね(笑)。 あとリアル銀行を持っていないと、社会保険の支払いを口座引き落としに出来ません。 ⓷ その次は年金事務所へ ※簡素化して書いていますが、各項目数日から1週間程度掛かっています。   年金事務所では、個人の健康保険と年金の支払を止めて、会社からの支払の手続きをします。 これで社会保険はサラリーマン時代と同じく、給与から天引きされる仕組みに戻りました。 天引きした社会保険料はキーブイ・カンパニーが国に納める事となります。   意味は分かりますが、一人でやっているとややこしい話ですね。 因みに自分で社会保険料を支払うようになると、 「めちゃくちゃ取られているな・・・」「そんなに返ってくるのか?」という疑問を多くの人が持つと思います。月数万以上は払うと思いますので。 これらは普通に考えて多分戻ってきません(笑)。 それがお国の為に働いているという事なんだと思います。 ⓸ 税務署へ申請 この辺りは税理士さんがやってくれました。有難い・・。 ⓹  取引企業と契約書の巻きなおし 契約書と請求書をもう一度自分で作り直し、企業チェックを経て郵送で取り交わし。 この辺りも数があると結構大変なんだと思います。 ⓺ やっと終わった・・と思う頃には2月になっていました。 通常の仕事をしながらなので、どうしても少し時間が掛かってしまいます。 まだ、携帯などの法人名義への切り替えや法人のクレジットカードの登録など細かい仕事は残っていました。 名義変更ほど面倒くさい仕事は無いですね(笑)。 法人化の流れは大体この辺りです。 やっぱり嬉しかったことは、各企業様が喜んでいただいたり、お褒めの言葉を頂けた事です。 本当に皆さんに支えて頂き、各会社様の契約や励ましのおかげで独立して法人化出来ましたので、感謝の言葉しかありません。 この場を借りて、改めてお礼申し上げます。 羨ましがられるような状況ではなく、まだまだ不安定な状況ですが、 何とか続けていけるよう、引き続き仕事に邁進してまいります。 引き続き、よろしくお願い申し上げます。 またこの法人化のお話がどなたかの参考になっていれば幸いで御座います。